第21章【ホテルのジムでインストラクター】

e-kidsまで後二歩くらいのお話。半生記シリーズ21いきます!
信じられないタイミングで手を差し伸べて頂きました。
サラリーマン生活をただの条件反射で台無しにしたこのタイミングで、
ホテル併設のジムでインストラクターの誘いを頂きました。
「それでもお前なりに必死に頑張っていたから、この話しが来たんだろ」
私の尊敬するその方は、こう締めくくり久しぶりの電話を切りました。(涙)
少し世間の厳しさを分かり始めてきたこの頃。
今度ばかりはこのチャンス逃すものかと、紹介を受けたスポーツ系の会社の面接に行きました。
暑い夏の日なので、「格好はカジュアルでいいよ」と事前の電話で言われていました。
それでも、スーツを着て行きました。
日本的社会のルールも覚えてきました。
話しを聞けば、この会社がホテルへ英語を話せるインストラクターを派遣する形との事でした。
今までのことを全て話し甘かった自分を認めて、これから一から頑張りたい気持ちを正直に見せました。
もうアメリカでのフットボールとか、キックボクシングのプロ生活とか過去は関係ない。
これから、一から勉強しなければ・・・
もう保険証を持っていない生活なんてイヤだ。
まずは、来月の家賃の支払いに困らない生活をしたい。
「勉強しますので頑張らせてください。」本心から言えました。
とても気に入って頂きました。
数日後、会社から嬉しい報告です!
「ホテル側にも良く言っておいたよ。君なら問題ない。頼むぞ!10日後から早速始めよう」
やったー!あぶなかったー。もう無職生活に戻らなくていい!
しかも、超有名ホテル併設のジムのバイリンガルインストラクターなんて、
最高の仕事だ!
アメリカの大学での専攻や今までのトレーニング経験も生かせる。
親も安心させられるかも。
今までのことは全てこの為にあったんだ。
ここに来るまで道のりは全部意味があったんだ。よし、頑張るぞ!
こんなチャンスもう絶対に無い!大切にするぞ。
紹介して下さった先輩ありがとうございました。
頑張るぞ!
ん?
ちょっと気になることがあります。
このジムインストラクターの話を持ってきてくれたのは、
日雇いのバイトの話しを持って来てくれた人と同じ方でした。
私に行き先があるかどうかいつも気にしてくれている方でした。
その方の紹介だから、私は今回のお話で面接から前向きに挑めたというのもありました。
「良い男を紹介してくれましたね」ってその方が言われなきゃダメだと思えたんです。
そんな方の顔に泥を塗るわけにはいかないです。
私は自らその会社に出向き担当してくれた人に切り出しました。
たぶん言わなければ言わないで済んでいた話だったかも知れません。
「日本のジムでは入れ墨の入っている人に拒絶反応を起こしますが私は大丈夫ですか」
アメリカで「夢と情熱を永遠に」という思いで入れた入れ墨でた。
会社の担当の方は何とか私を働かせたいと全ての手をつくしてホテルと交渉してくれました。
しかし、ホテル側のキャンセルが取り消されることはありませんでした。
全てこの話しは無かったことになりました。
後になってトラブルになって、
関わってくれた方々へ顔に泥を塗るよりはよっぽど良かったと納得できました。
私はもうこの国のどこにも属せない、と冷静に分析できました。
アルバイト雑誌を買い、バイト探しの生活がまた始まりました。
このお話しが、2005年9月です。
e-kids設立は2005年10月です!
ここからどうやって、1ヶ月でe-kids誕生?
またまたまた行き先を失った夏の終わりでした。
窪田豊彦 29歳
とよ先生の半世紀21章【ホテルのジムでインストラクター】
最後まで読んで下さりありがとうございました。
次の22章でe-kids誕生です!
最終章、お楽しみに!